2025-06-16,17に開催されたKubeCon + CloudNativeCon Japan 2025(以降は"KubeCon JP 2025"とします)に参加して来ました。
目まぐるしい学びの二日間から数日が経ち、心地よい疲労も回復して来たので感想メモを残します。
最初にまとめ
*この節は最後に書き出したのですが、結局一番残しておきたいのはこれだ、となったので最初にもってきました。
改めて振り返ると多くのセッションも素晴らしいものでしたが、何よりKubeCon JP 2025は日本国内にいては体験できる機会の少ない、海外で行われる国際的カンファレンスのフォーマットを日本で実現されていたことが、自分にとって一番価値を感じました。
これは現地へ参加するメリット(アーカイブ動画や資料公開といったオンラインでは体験し難いもの)をより高いものにしていました。
私は2019年の北アメリカで開催されたKubeconに参加したことがあります。(参加のために支援いただけた当時の会社には、素晴らしい体験を与えてくれたことに今も感謝しています)その時感じた海外のカンファレンスの刺激に満ちた空気感を、KubeCon JP 2025でも多く感じることができました。
その素晴らしい雰囲気を実現したのは以下のような理由にあると考えます。
- ほぼすべてのセッションは資料も発表も英語
- 会場となったヒルトン東京お台場の高級感あふれるロケーション
- 1500名もの大人数の参加
- 参加者の少ない人数が英語話者
自発的な勉強をのぞいて、私が英語を話す機会は公私共にありません。 KubeCon JP 2025では内容を理解するためのリスニングはもちろん、ちょっとした質問をするためのスピーキングをする場面に恵まれました。 それはとても刺激的でしたし、自身の仕事やロールに直結するテーマで会話できることはとても喜ばしい時間でした。
KubeCon JP 2025は1,500名ものチケットがSold outしたそうです。 この大成功となった事例を踏まえ、日本で行うが英語を公用語として行われる国際色のあるカンファレンスが増えていくことを期待したいと強く思いました。
改めて素晴らしいカンファレンスの場を作り上げてくれたProgram Co-Chairsのお三方および当日のスタッフの皆様、および開催のために尽力されたすべての関係各位に敬意と感謝を送ります。
早くKubeCon JP 2026のアーリーバードチケットがオープンにならないかな、すぐ買いますよ!!!
視聴してとくに気になったセッションメモ
二日間に渡りほぼセッションを休みなく見て来た中で、印象深かったものを記録します。 おそらく動画も公開されるでしょうし、忘れた頃に見返すと自分にとっても良い発見となるはずです。
Keynote: From ECS To Kubernetes (and Sometimes Back Again): A Pragmatist's Guide To Migration - Marc Hildenbrand, Canva
初日のKeynoteの中でもっともキャッチーで、かつ内容もおもしろく感じたのがCanva社のセッションです。資料もSchedのセッション詳細ページで公開されています。
https://x.com/yoshifin/status/1934423783139586079
ECSからのK8s移行の苦労を、Canvaらしいと感じる優れたデザインのスライドでユーモアたっぷりと紹介してくれました。ECSからの移行を富士山を登るとか、日本海の荒波を漕ぎ出すといった比喩で表現されているのはとても盛り上がりました。
K8sへの移行する目的とポイントもいくつか挙げておられましたが、個人的にはコスト効果がある点を興味深く感じました。 Karpentorによるノード最適化と、KEDAによるPodの最適化によってリソースコントロールができているといった紹介でした。
Kubernetes SIG Node Intro and Deep Dive - Narang Dixita Sohanlal, Google; Paco Xu, DaoCloud; Hironori Shiina, Independent
こちらのセッションではSIG(Special Interest Group) Nodeの領域と活動の紹介がされました。
資料はschedの詳細ページに掲載されていますがとくに気になったのは以下です。
- DRA(Dynamic Resource Allocation): そもそも言葉を知らなかった。デバイスを跨いでより集約と抽象化が!
- In-Place Pod Resize: ステートレスなコンテナで必要か?と思ったが現地で話した同僚氏から「Statefull setsとかで嬉しい」と聞いてなるほどとなりました
Platform Engineering Day 2: Why Service Iterations Are the Crux of Developer Platforms - Puja Abbassi, Giant Swarm
自分も日々向き合っているPlatform Engineeringについて示唆深い話をしてくれたのがこちらのセッションです。
資料はSchedのセッション詳細ページで公開されています。
ちょっと大仰な説明の後にシンプルに”TLDR: Enable Developers!”でまとめあげて始まるこのセッションは、Platform EngineeringのDay 2であるユーザが実際に利用を開始してからのことも視野にいれながらプラットフォームを整えていく大切さを伝えてくれました。
おわりに
他にもおもしろくためになったセッションはまだまだあるのですが、本ブログを書き続ける時間がなくなってきたのでいったんここまでとします。
そして一番書きたいことを冒頭に持っていきました。
最後に繰り返しになりますが以下の分で結びとします。
改めて素晴らしいカンファレンスの場を作り上げてくれたProgram Co-Chairsのお三方および当日のスタッフの皆様、および開催のために尽力されたすべての関係各位に敬意と感謝を送ります。