2019-09-11に開催された "mercari merpay SRE ✕ microservices platform meetup" の感想を簡単に。
3行で書くと以下の感想で、学びと刺激と持ち帰りが多い内容に始終圧倒されまして、参加できたことにとても感謝しています。
- 技術力と視座の高さに圧倒される
- 人材の豊富さに圧倒される
- 会場クオリティの高さに圧倒される
技術力と視座の高さ
技術力の高さについては以前から知るところではありましたが、特にメルペイさんの技術スタックの洗練された内容に眩しさすら感じましたし、SRE各位がいわゆる "50%ルール" に近い形で、生産性を上げるためのプロダクト開発などに注力されている印象を受けました。
メルペイさんの技術スタック、もう清々しいほどにモダンです#mercari_merpay_sre_msp
— もりはや (@morihaya55) 2019年9月11日
Fastly周りのGo製ツール…!!#mercari_merpay_sre_msp
— もりはや (@morihaya55) 2019年9月11日
また視座の高さについては「開発者などの様々なステークフォルダからの要求に対し、よりベターなプラットフォームをどう提供していくかを日々検討している」といったコメントから痛烈に感じることができました。振り返って直近の自分はと言うと、監視改善・散発的なトイルの自動化を行う程度のムーブしかできておらず、業務の大半が飛び込み系タスクの処理に追われている状況でこれは良くないです。*1
"Design Proposal" *2についても「社内でほぼ共通化されたテンプレートとなっている」「これがなければ何も始まらない」「レビュアーが結構きっちり決まっている」など、整理されて共通化された手段を用い、新しい試みに挑戦する道筋が整えられていることにも良い学びがありました。
Design Proporsal はメルペイとメルカリは基本は同じで、メルペイ用の加筆はある
— もりはや (@morihaya55) 2019年9月11日
それが無いとプロジェクトが始められない、というルール化もしていく
メルペイはレビュワーもかなりルール化されている
内容自体は尖ったものではなくて、一般的なものだ、とも#mercari_merpay_sre_msp
人材の豊富さ
両社とも日本のスターエンジニアの集まり*3である事は知っていましたが、既にチームは国際化を進めているとのことで、今後も国内に限らず優秀な人材が増えていくのでしょう。
9名のチームの中で半数は海外のメンバー
— もりはや (@morihaya55) 2019年9月11日
Slack、GitHub等コミュニケーションは基本英語
プロダクティビティの目線で話せるメンバーばかり#mercari_merpay_sre_msp
強い上で、プロダクティビティを考え、技術的なチャレンジをし続けるメンバがチームとして動くのですから、パフォーマンスは倍増しそうです。*4
今後のやっていきたい技術について
— もりはや (@morihaya55) 2019年9月11日
「カオスエンジニアリングをやりたい」
に対して
「やりましょう!Gremlinを入れる予定がある」
とのことhttps://t.co/UsHp6Oy3CZ#mercari_merpay_sre_msp
会場クオリティの高さ
場所としての六本木ヒルズさんが良いのもありますし、ルーム内のレイアウトや椅子、飲食の手配など快適な空間でした。会場に入ってすぐに「あ、空気綺麗だ」と感じましたし、サイドテーブル付きのミーティングチェア*5もとても快適でした。
来るたびに思いますけど、椅子といい空調といい快適な会場で素敵です
— もりはや (@morihaya55) 2019年9月11日
空気清浄機多分回ってそう#mercari_merpay_sre_msp
参加して、自分の意識をどう変えていくか
最も感じたのは "視座の高さの違い" で、プラットフォーム提供者としてのSREと言う側面を強く意識できたことが大きいです。 この刺激を受けて、タスクに追われがちな*6自分のチームの意識を変えて行きたいと思っていて、じゃあまず自分の意識をどう変えていくのか、を検討します。
まずは既に持っているタスクについて見直しをします。タスク内容の前に"システム全体を考慮した上で" と言う枕詞をつけて見直したいと考えました。*7"xxサーバをリプレースする" とあった場合、 "システム全体を考慮した上で、xxサーバをリプレースする" のように脳内で読み替えて内容を確認します。これは何も変わらないようでいて、繰り返しによって意識改革を自分に行なっていける期待があります。
ただの言葉として"システム全体を考慮した上で"を付与することを習慣化した次のステップとして、システム全体ってなんだっけ?と言う分解を進めて行き、具体化することでバラバラに近視眼的に対応していたタスクについて、関連を理解した上で解決していけるのではと考えています。
思い付きに近いこの様な試みを考える時点で、既に近視眼的なアンチパターンに陥っている不安もありますが、現状の自分に課題を感じているため、行動して変化につなげたいです。
長期的にはSRE本*8とSRE Work Book*9、その他アーキテクチャに関わる文献を読むなどして、識者の考え方を学び修正する必要がありますので、わかっているな?*10